かもみーるの備忘録🧸

HiHi Jetsが伝説になるその日まで。

サマパラ2022 オートリバースに寄せて〜ひと夏の幻想と独り言〜

オートリバース。ドラゴンフライ。直と高階。猪狩蒼弥と作間龍斗。そしていがさく__。

どうもこんにちは!いがさく大好きかもみーるです🌸 私が大好きなオートリバースをみんなも好きだと知れた夏。嬉しすぎたのでブログにしてみました!

こんなポップな書き出しにしてみましたが、中身はちょっと重いかも?あと長いです。文章読むのが苦手な方は飛ばし飛ばし読むことをオススメします。よろしければ最後までお付き合いください!

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1.まえがき

この夏、いがさく担に激震が走りました。そう、Summer Paradise2022 後半セットリストにて、私たちが大好きなドラゴンフライが、やっと正式に(つまりはファンサ曲じゃなく)セトリ入りしたんです。しかも、オートリバースに寄せた特別バージョンで。

シーンと静まり返るTDCに、響き渡るラジオ独特の雑音。そして、くだんのオートリバースの音(ここでのオートリバースとは本来の意味であるカセットテープが自動でひっくり返ること)。あぁ1オタクの虚妄が思わぬ形で叶ってしまう…そう思って天を仰ぎながら、泣きました。

そして。

『嫌いなんだよ、オートリバースってさ。』

『なんでだよ、便利じゃん。』

『嫌いなんだよ、勝手にひっくり返るから。』

『青春ラジオ小説、オートリバース』

嘘でしょ…そこから、やってくれるんですか…?大好きな大好きなオートリバース。これはおたくの見る都合のいい夢…??

こんな素敵な演出が叶うなんて、想像もしていなくて、呆然と立ち尽くしながら、ただただ涙が溢れました。

もう、新たに聞くことはできないかもしれないと思っていた直と高階の声。それが、TDCで、大好きなHiHi Jetsと大好きないがさくちゃんが物理的に目の前にいる状態で聞けるなんて…感無量でした。

余談ですが、このラジオ音源、かなり最近に取り直したものだと思うんです。そもそも『青春ラジオ小説、オートリバース』ってセリフを2人でいうシーンってなかったような…?(あったらすみません教えて)

オートリバースの該当部分を聞き直したのですが、声も間も雰囲気もだいぶ違っていた気がします。もちろん尺の関係もあるだろうと思うのですが、オートリバースの方が当たり前に声に含まれる直と高階度合いが強く、今の2人の声よりも少し若さを含んでいて、間の感じも物語感が強いので、今回の音声はサマパラ仕様だなぁ、と。私は大人になった彼らの声で直と高階を聞けたのも嬉しかったのでそれはそれで良きでしたが。

そして、『青春ラジオ小説、オートリバース』という部分、2人だけの声で聞けたのが嬉しくて。私はいがさくちゃんが大好きですが、いがさくちゃんの声の質というか高さというか、2人の声が重なる瞬間が好きです。(らじらーのタイトルコールとか好きだったりします)

特にかしこまった時に高くなりがちなそおやの声と、セリフになると低くなりがちなさくちゃんの声。2人の抑揚のポイントも微妙に異なっているので、重なるとなんだか個性が浮き立つ感じがして、なおかつなんだか不思議に溶け合うような感じがして、とても好きです。

私がセトリ入りを熱望していたドラゴンフライですが、私はずっと『オリジナル振りのドラゴンフライ』を望んでいました(なにしろ踊らないんだもん)。しかし、蓋を開けてみたら、今回のドラゴンフライの演出が素敵すぎて、いがさく担としてもアツすぎて、オリジナル振りを凌ぐほどの、期待値を遥かに超える大好きなドラゴンフライが待っていました。


大変です。まだドラゴンフライの曲に入ってすらいないのに、1600字を突破しました。さて、ここからは、ちょっとずつ私の考察と大好きポイントを交えながら5人の『ドラゴンフライ』ひいてはいがさく担としての『ドラゴンフライ』『オートリバース』について語りたいと思います。(本題ここからってま?)

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2.ひと夏のドラゴンフライ

作間 : 海のうえこの小さな羽を広げて

猪狩 : 空のはてあの小さな光もとめて

さくちゃんパート、天から降りてきた水色の布を羽のように掲げて歌うAメロの始まり。(ここでは見た目上は大きな羽でしたが)海・空・羽・光の対比構造とこの2人の歌い始めが大好きです。

小さな羽を広げて、小さくても確かな光を求め続ける。めいっぱい自分の持つ武器を糧に、果てない目標に向かって突き進むHiHiちゃんと重なるなぁ、とか。

井上髙橋 : 海を飛ぶ僕らトンボそれを海とも知らないで

橋本髙橋:海を飛ぶ僕らトンボそれを無理とも知らないで

私、この歌詞初めて聞いた時、泣きました。ただただ飛びたい一心で海の上を飛ぶトンボ。海が何ものかを知らないが故に、この海が果てなく続くことを知らない…。そんなトンボに待ち受ける運命って。考えただけで泣けました。

そして号泣しすぎてここの演出を詳しく覚えておらず、サマパラバージョンの考察ができないことをお許しください。ただ、青い布はトンボの羽であり海であり、空であるのかなと、私はそう解釈しました。

 

また話が逸れますが、なんとなくオートリバースにおける羽・海・空というのは誰かの願いがこもったものなのかな、と思っていて、

羽→飛びたい、飛んでほしい、飛躍してほしい

海→越えたいなにか、目標の象徴(海の向こうへ)

空→会いたい、ここではきっと高階のいる場所

そう考えるとこの青い布の演出って改めてなんて素敵なんだろう、と思うし、いろんな意味も重なって見えたりします。

海のむこうへいければ僕らドラゴンフライ

この街さえでれれば僕らドラゴンフライ

一人一人、布を使って踊ったり滑ったり、という演出だったと思います。綺麗、儚い、そして美しい。

いければ』『でれれば』この歌詞って、どちらも『願い』なんです。そして、なんとなくですが、願えば叶いそうな願いではなく、おそらくどんなに願っても祈っても叶わないであろう願い、そんな響きを含んでいる気がします。『海の向こうへいければ』というのは即ち先ほど出てきた海を飛ぶトンボを意味すると思いますが、『この街さえでれれば』というのは直と高階の願いを汲んだ歌詞だと思います。

転校する前もそうだったと思いますが、転校してきてからも家にも学校にもどこにも居場所がなかった2人。だから、『この街さえでれれば』なのだと。

※この『居場所』に関するいがさくちゃんの激重解釈、長くなるので後ろに載せておきます。もし読みたい人がいましたら。

会いたい 会いたい 痛い この胸にあいた穴

会いたい 会いたい 痛い この傷がくれた夢

ここ、上から下がっている布の周りを前(すなわち客席側)を向き続けたままぐるぐると回るんです。隠れたり出てきたりしながら、でも前だけを見つめながら。

そもそもの技術として、ローラーで所々後ろ向きかつ円形に滑る瞬間がすごい!動きとしてかっこいい!と思いましたが、演出としてもここは憎いくらいに美しい。

会いたい、会いたい、と歌いながら、布の後ろから出てきたり隠れたりする。会いたいけど会えないもどかしさみたいなものを感じてとても切なかったです。そして、例え布の後ろに隠れてもなお前を向き続ける健気さからは、どこにいても直と高階はお互いを探しあっているのかな、という印象を受けました。

🎶間奏

ここで5人は上から下がっている一人一人の布を真ん中に束ねていきます。願いを、人生を重ねる5人。そんなふうに私の目には映りました。HiHiらしい演出だな、と。

青い布はトンボの羽(と海と空)。羽は飛ぶことに関する意味がこもっている、と言いましたが、実は生命の証でもあるのではないかと思っています。『オートリバース』における生命そのものを表すのは、羽ではなく『(エメラルドグリーンの)目』一択でしょう。でも、羽を使って羽ばたいている様子は『生命力』を意味するのではないかな、と。

よく、5人は自分の人生をHiHi Jetsに賭けるといった旨の発言をしますよね。あのシーンで、なんとなくそれが思い浮かんだんです。青い布を重ねながら、それぞれが自分の人生を1つに重ねているように見えました。

井上髙橋:海のむこうへいければ僕らドラゴンフライ

猪狩作間:この街さえでれれば僕らドラゴンフライ

私はこの歌割りが大好きで、兄組→いがさくちゃんというこの流れが本当に宝物のように愛おしいです。やっぱり『この街』を出たいのはHiHi5人ではなく、直と高階なので、この歌割りが正解だとも思います。

5人が止まったまま3:2のフォーメーションで立ち、歌う。兄組パートを静かに聞いていたいがさくちゃんが、2人で歌い出す瞬間、胸がぎゅっと苦しくなります。力強い兄組パートに比べて、いがさくパートは歌声がとても優しくまるく、そして儚い。そのまま空間に溶けてしまいそうな声でした。

この時、いがさくちゃんはお互いのことを一切見ないんですよね。ただ、噛み締めるように、内向きに(つまりは自分に言い聞かせるような、心の叫びとして)歌う。合わない視線の解釈は後ほど。

海のむこうへいければ 僕らドラゴンフライ

誰もいけぬと笑うんだ僕らドラゴンフライ

手を重ねる振り付けがあったのは、この辺であっていますか?涙で前が見えなくて…記憶が曖昧ですみません。いがさくちゃんがお互い目の前に手を伸ばして、そっとクロスさせるように重ねていく。ここの振り、考えたのは誰なんでしょうか。天才ですね。ここで直と高階の気持ちは改めて重なるんだろうな、とか。

そして、ここで兄組は舞台上からいなくなるので、ここからはいがさくちゃん、たった2人だけの世界になります。もちろん、オートリバースの音源から始まっているのでずっとそうだといえばそうなのですが、私はここで改めて2人がHiHi Jetsのいがさくちゃんではなく、オートリバースの直と高階になった、そんな風に感じました。

会いたい

作間 : この胸の穴はあなた

 ああ痛い

猪狩 : この胸の穴はあなた

中合わせで歌う、このパート。もともと私、Make You Wonderの『未知なる道突き進もうか』信者なので、いがさく背中合わせが大好きなんです。ここでの背中合わせは、さらに刺さる。

この胸の穴はあなた(高階) この胸の穴はあなた(直)

お互いにお互いを求め合う直と高階。

そして、ここでも2人は目を合わせることはありません。さっき後ほど、と言った部分ですが、この『合わない視線』は、やっぱり高階が死んじゃってここにはいないからなのかな、と私は解釈しています。会いたくても会えない。お互いを想い続けているにも関わらず、お互いにとって会いたい相手は見ることができないんだと思います。例え隣にいても。ああ痛い。

この時の猪狩ちゃん(ここだけではなくドラゴンフライ全編通してそうなのですが)、すっごく切ない顔をしているんですよね。そして、さくちゃんはいつだって儚くて消えてしまいそう。心はぎゅーっと痛いですが、2人の表情がとっても大切で宝物のようで抱きしめたくなります。

🎶アウトロ

ここで舞台の照明が全て消え、2人の周りにだけまぁるくスポットがあたります。おそらくスモークが焚かれているので、白くぼんやり霧がかった世界が広がっていて、すごく幻想的で。現実と非現実が交わる、まるでそこだけファンタジーの世界のような。あるいは生と死とは無縁の、なにか別の世界のような。

ここで2人は霧の中、真っ直ぐ前だけを見て歩き続けます。何に向かって歩いているのか。

見えないお互いを探し続けているのか。

『オートリバース』にある一説『高校の次はガシャン、大学です』のように、決められた道をただ歩いているのか。

それとも、空の果てにある小さな光を見つけ、それに向かって歩いているのか。

とにかく、静かに前を見て歩き続けるのです。

どこに向かうにしても、お互いの心の中にはお互いが存在していて、そっと寄り添いあって生きていることでしょう。直と高階も、猪狩蒼弥と作間龍斗も、永遠であれ。

 

3.あとがき

そんな訳で、ドラゴンフライとオートリバースを重ね合わせてきましたが、もう出会うことがなかったかもしれない直と高階が同じ空間に存在し、ひょっとしたらお互いもう一度再会できたのかもしれない。直と高階の幻想をTDCに見ることができて、宝物のような夏でした。

さて、ここまで激重&激長の文章を読んでくださったみなさん、本当にありがとうございます。

あくまでも個人の主観と個人の解釈ですので悪しからず。

もしオートリバースについて、いがさくちゃんについて、私のこの長ったらしいブログについて、お話したいことがありましたら、私のプロフィールにあるリンクからマシュマロ入れてくださればお返事致します。

ここまでお付き合いいただき、心から感謝です!近いうちに、オートリバースの実写化が叶って、また直と高階に会えることを祈って。

2022.8.19 かもみーる

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※『居場所』といがさくちゃんについて

私は5人になる前のHiHi Jetsにおける猪狩ちゃんとHiHi Jets加入前のさくちゃんというのは、どこか所在なさげな雰囲気を醸し出していて、直と高階と同じように、なんとなく居場所がなかったのではないか、と思っています。

4人のHiHi Jetsの中で、ゆうぴとケンカばかりしていた猪狩ちゃん。やっぱりはしみずはずっと一緒にいたからこそはしみずだけの空気感というものがあって、4人グループの中でも2人は離れない離れられない、何も言わずとも分かり合える2人、というような気がしました。でも、猪狩ちゃんはもう1人のメンバーゆうぴとは、はしみずほどの関係性にはなれない。

そしてその頃の猪狩ちゃんは今よりずっと子どもでずっと尖っていて、そしてずっと不安だったのかな、と思っていて。ゆうぴには大昇くんや大光くん、そしてジャニーさんと頼れる人がいたけれど、猪狩ちゃんはなんとなく一匹狼感がありました。

HiHiの中で才能を持ちすぎていた猪狩ちゃんはいい意味でも悪い意味でもどこか浮いてしまっている(この言い方はとても良くない気がしますが)雰囲気もあったし、溢れすぎる才能を生かしてくれる人や、よき理解者を求めているようにも見えました。

一方、自分はロボットのようだったと言い、個人としてではなく技術や実力のみを求められてきたさくちゃん。あの頃のさくちゃんもきっとJrの中で自分の立ち位置や居場所を、そしてJrとしての『作間龍斗』のアイデンティティみたいなものを失っていたんじゃないかな。

元々仲が良かったこともあると思いますが、だからこそ、HiHi Jetsにさくちゃんが加入したとき、2人は共鳴したし、唯一無二の特別な関係性になったのだと思います。

運命的な出会いが彼らの人生を変え、そして豊かにした。2人だけの特別な関係性を持ち、特別な空気感がある。そんなところが直と高階・猪狩蒼弥と作間龍斗には通じていると私は思います。

いがさくちゃんについての解釈や想いは書きはじめたら大作レポートが完成してしまうので、またいつか。

【参考文献】『オートリバース』(2019) : 高崎卓馬、中央公論新社